Message for "Parade"

1st Full Album『Parade』のリリースにあたり、コメントをいただきました。


【 玉屋2060% (Wienners) 】
ああ、大事に作ったんだなあ、と聞いてすぐに思えるこの手触り。いや、耳触り?
基本的に努力は見せないってのが粋なもんだけど、それとはまた違うところで作り手の手垢がつきまくった感じって言うのは音楽+αの部分で確実にパッケージされるもんだと思います。
計算してできるもんじゃないし、大概本人の意図とは全く関係のないところで出て来ちゃうもんだけど、その事故みたいな物がたまに奇跡を生むんですよね。
アルバム発売おめでとう!

【 赤石 悠(toosmell records / VVORLD / PASTAFASTA) 】
一曲目『metro.』のじょんわりしたギターのイントロから1番最初の歌い出しの歌詞・メロディー、もうここまで聴いた時点でこれは完全に最高だと思いました、そして最後まできっちり聴いて…というか、気付いたら聴いてしまっていて、今また『metro.』に戻って来てしまったところです。
雨の日の新宿の夜、靖国通りの横断歩道、キラキラ光る鮮やかな無数のネオンライト、その中を傘をさして歩く無数の人々の影、そんな光景をどこか遠くから眺める視界の中、夜空に浮かぶスマートな筆記体で描かれた『Parade』の文字からはどこか皮肉さも感じさせる。そんなジャケットと同じくして無数のネオンライトとカーライトがキラキラと輝く大通りの横の歩道に佇む長野県上田市出身の4人の男の子達。彼らから見た東京の街の風景と、そこにいる自分達。センチメンタルボーイズというフィルターを通して描かれた東京の街はこんなアルバムになったんだなぁ、と。
人によって音楽っていうものの捉え方や定義・楽しみ方はもちろん違うと思うし、それはそれぞれの自由だと思うんですが、永遠に変わらない『音楽の真理』ってヤツは音楽がこの世に生まれた瞬間から今現在まで確実にあると僕は思ってて、その真理を持っている音楽はどんなに時間が経っても新鮮な響きを持って人々に愛され続けるものなのだと思っています。
凄く当たり前で凄く大切な事で絶対に必要な、絶対になくてはならないものなのに気が付かないうちに忘れそうになってしまう街の生活の中で、しっかりその感覚を思い出させてくれるアルバム。
ホント、マジでありがとうセンチメンタルボーイズって感じです。

【 鶴岡 慧子(映画監督) 】
『Parade』を聴くと自分にも確実に通り過ぎた時間があることに気づかされ、けれど同じ時同じ街で生まれ育った彼らがそんなかつての頃を慈しむように音楽を奏でてくれていることに背中を押されるのです。

【 高橋 勇成(paionia) 】
変なギターロックバンドとばかり対バンさせられていた僕らにとって、八王子での彼らとの出会いは、新生児と初めて顔を合わせた母親ばりに、それもう純粋なものとの遭遇でした。
それからずっと経った今、このバンドに生息する無類の頑固者コンポーザー、櫻井氏のこだわりは、やっぱりこの嫌らしい波に乗ることはなく、そして遂には死ぬこともなく、この素晴らしい音楽群に進化を遂げたのです。爆音でジョンレノンを聴いてしまう彼のような少年少女たちに、やっと届く時が来たのです。
嬉しい。
耳を覆いたくなるような言葉を、こんなにも美しいメロディーで歌われてみてください。思わず笑みのこぼれてしまうアレンジで奏でられてみてください。
そして、長い人生のお供に是非。

【 岡山 健二(classicus) 】
アルバム発売おめでとう。
僕にバンドというものの素晴らしさを再確認させてくれた「Sentimental boys」
出会えて良かったと思ってます。これからもよろしく!

【 渡邊 幸一(グッドモーニングアメリカ) 】
リリースおめでとう。四人が鳴らす音は懐かしくて、温かくて、切なくて、どこか泣ける。
アルバムを最後まで聴いたら、会いたい人が浮かんできました。初恋の衝動をもう一度。
個人的にはM-06ユートピア、M-09春のゆくえが好きです。